損益分岐点の計算ツール
月の固定費と原価率を入れると、赤字にならない最低売上(損益分岐点売上)と、1日あたりの必要売上・必要客数が出ます。登録不要・入力した数字は送信されません。
損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率。限界利益率 = 1 −(原価率 + 変動費率)。 入力した数字はブラウザの中だけで計算しており、どこにも送信・保存されません。
損益分岐点の計算式
損益分岐点売上とは、利益がちょうど0円になる売上のことです。これを1円でも超えれば黒字、 下回れば赤字です。式はこうなります。
- 限界利益率 = 1 −(原価率 + 変動人件費率)
- 損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率
たとえば固定費120万円、原価率30%、変動人件費率10%なら、限界利益率は60%。 120万 ÷ 0.6 = 200万円が月の損益分岐点売上です。営業日26日なら1日あたり約77,000円。 客単価3,500円なら1日22人が最低ラインになります。
固定費と変動費の分け方
| 区分 | 該当するもの |
|---|---|
| 固定費(売上0でも出る) | 家賃、社員給与、リース料、水道光熱の基本料金、通信費、保険料、減価償却費 |
| 変動費(売上に比例) | 食材・飲料の原価、アルバイト人件費、割り箸・おしぼり等の消耗品、決済手数料 |
迷いやすいのが人件費です。社員給与は固定費、シフトを調整できるアルバイトは変動費に分けます。 全額を固定費に入れると損益分岐点は高く出ますが、「最悪でもここは売らないといけない」という 保守的なラインが分かるので、最初の1回はその計算をしておく価値があります。
出した数字をどう使うか
損益分岐点を1回計算して終わりにすると、ほぼ意味がありません。使いどころは毎日の売上と並べて見ることです。
- 1日の必要売上を「今日の目標ライン」として現場に共有する
- 週の途中で累計売上が必要ラインに届いているかを確認する
- 閑散期は変動人件費を絞って、必要ラインそのものを下げる
月末に集計してから赤字に気づくのと、10日目に「このペースだと届かない」と分かるのでは、 打てる手がまるで違います。考え方の詳細は飲食店の損益分岐点をわかりやすく計算、 閑散期の調整は飲食店の閑散期対策で扱っています。
よくある質問
Q. 損益分岐点の計算式を教えてください。
損益分岐点売上 = 固定費 ÷ 限界利益率です。限界利益率は 1 −(原価率 + 変動人件費率)で求めます。固定費が120万円、原価率30%、変動人件費率10%なら、限界利益率は60%なので 120万 ÷ 0.6 = 200万円が損益分岐点売上になります。
Q. 飲食店の固定費と変動費はどう分けますか?
固定費は売上が0でも出ていくお金です。家賃、社員の給与、リース料、水道光熱の基本料金、通信費、保険料などが該当します。変動費は売上に比例して増えるお金で、食材・飲料の原価、アルバイトの人件費、割り箸やおしぼりなどの消耗品が該当します。人件費は社員(固定)とアルバイト(変動)に分けるのがポイントです。
Q. 人件費は固定費と変動費のどちらに入れますか?
厳密には両方に分かれます。社員の給与は売上が落ちても発生するため固定費、シフトを削れるアルバイトは変動費です。すべて固定費に入れると損益分岐点が高く(保守的に)出ます。まずは全額固定費で計算して「最悪ライン」を把握し、次にアルバイト分を変動費に振り分けて現実的な数字を出す、という二段構えが実務的です。
Q. 損益分岐点を下げるには何をすればいいですか?
計算式のとおり、①固定費を下げる、②限界利益率を上げる(原価率を下げる)のどちらかです。効きが大きいのは固定費側ですが、家賃はすぐ変えられません。現実的には原価率の1〜2ポイント改善(廃棄ロス削減、原価の見直し、メニュー構成の変更)と、閑散期の変動人件費の調整を組み合わせます。
Q. 1日の必要売上はどう使えばいいですか?
毎日の売上を記録して、この「1日の最低売上」ラインを超えているかを見るのが最も実用的です。月末に集計して赤字に気づくのではなく、月の途中で「今月このペースだと届かない」と分かれば、まだ手が打てます。営業日数で割った値なので、定休日や臨時休業を差し引いた実営業日数で計算してください。